Ichiekai Photo Album

2011-05-31 (火)

旧古川庭園のバラ

地下鉄南北線「西ヶ原駅」で下車徒歩7分のところに、「旧古河庭園」はありました。
洋館は、鹿鳴館や旧岩崎邸を設計したコンドルの最後の作品、ということもあって、特に楽しみにしてきました。


ブラシの木が真っ盛り。

重厚な石造りのエントランスには、古河家の家紋が…。

一歩入ると、マントルピースと当時からのシャンデリアがある広いロビー。
そのロビーの周りにぐるりと、各部屋に入るドアが並んでいます。
ガラス張りのサンルームがついたビリヤードルーム、応接間、バラ園を望むダイニング。
こんな調度に囲まれ、バラを正面に見ながらの朝食、優雅すぎます…。
特に、メインダイニングは、端と端の席では会話ができないほど広く、そのため音響効果を考えて腰板を高くするなど配慮されているとか。時折、この部屋でコンサートが催されるというのも納得です。

階段を上がって二階にあがると、そこも広いロビーに、ぐるりのドア。
そのドアの中に、もう一枚引き戸があり、その奥は純和風…というより正式な和室がしつらえてあるなんて想像もできません。
和室には書と同様に「真・行・草」の格があるそうで、お客様用の和室の作りは最高級ランクの「真」、家族の居室は「行」や「草」と作り分けられていました。外観は完璧に洋風の建物の中に、「格」を意識した和室があるなんて、驚きです。
さらに、主寝室の隣に6畳ほどの小さな部屋が隣接していて、壁や天井は洋風なのに床が「畳」…。
日常は和服で過ごした当時、着替え場はやっぱり畳で…、と、あとで床に畳を入れたとか。
そして、特注のタイルに大理石のこじんまりした風呂桶…。
贅を尽くしながら、でもやっぱり日本人だなぁ…と妙に親近感を覚えた空間でした。

洋館は、外から見ると重厚な煉瓦造り、その少し赤みがかった外壁(雨にあたると若干赤みが増すそう…)にバラの花がよく似合います。

雨上がりのバラの庭園、アイボリーのバラがまるでブーケのようでした。

2011-05-15 (日)

東大駒場キャンパスの散歩道

東大駒場キャンパスの小さなバラの花壇は、今、さまざまな品種が次々と咲き始めていて、ついつい足がむいてしまいます。


バラの花壇の先は、まるで野の小道のよう。
ほんの少しの距離ですが、今の時期毎日楽しみな小道です。


その先の梅の木は、2月には甘い香りと可愛いお花で楽しませてくれ、今の時期は大きな実をつけていますが、ここの梅は実を取るためのものとか。以前は、このあたりは農学部があったとか聞いたことがありますが…