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来年度教科書製作の季節がやってきました。

教科書は4年に一度、改訂年度があります。今年2020年は小学校の改訂年でしたが、来年は中学の教科書が改訂される年にあたります。マルチメディアデイジー教科書製作団体では、こうした改訂年は、一から教科書を製作しなくてはなりません。

製作の流れとしては、まず、教科書会社から提供される教科書のPDFとそこからデータ管理機関が起こしたテキストやEPUB元データを、毎年、教科書が使用される前年の11月~1月頃までに製作団体が受け取ります。

そして、団体で再構成、音声やルビを入れ、識字障害のある児童・生徒向けのデジタル教科書に仕上げていき、3月以降、章ごとに順次、日本障害者リハビリテーション協会にアップロードします。

それを協会で確認してサーバで提供することで、申請のあった必要な児童・生徒がダウンロードして使用できるようになります。

データを受け取って製作がスタートしますので、中学の教科書については、まさにこれから本格的な作業が始まる時期となるわけです。ただ、データを受け取るタイミングは一律ではなく、特に、いちえ会が多く担当する社会科系の教科書は、比較的提供時期が遅いため、今はまだ心待ちにしている状況です。

コロナ禍の大変な1年ではありましたが、いちえ会の製作メンバーの皆さんは、毎週オンラインでのスキルアップ講習を続けることができましたので、さぞかし手ぐすね引いておられることと思います(笑)。

春にはコロナが収まり、笑顔で新年度が迎えられるよう願って、これからしばらく、製作メンバーの皆さんは、パソコンと向き合う日々が続きます。


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