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こんなときどうする?「事例報告会」質疑から

先の記事にあげた報告会の中で、以下のような話が出ていましたので、ご参考まで。
(この記事 執筆/いちえ会・大谷)

なお、本稿は報告会で出た話を個人でまとめたもので、内容について執筆者が責任を負うことができません。詳細については、この取り組みを主管する(公財)日本障害者リハビリテーション協会におたずねいただきますよう、お願いいたします。

日本障害者リハビリテーション協会 DAISYのページ:http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/

<保護者の方から>

タブレット持ち込みをしたい場合、どう学校と話をすればいいのか。

まずは担任の先生に相談。一昨年の障害者差別解消法をきっかけに各自治体で対応指針ができているが、やり方はそれぞれで異なる。また、日本障害者リハビリテーション協会(以下、協会)のWebサイトに活用事例集のページがあるので参考にしてほしい。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/daisyuse.html

<教師の方から>

教科書の利用申請の方法として学校図書館からもできるのか。

できる。従来、マルチメディアデイジー教科書の使用にあたっての協会への申請方法は、一般の方からの申請、教育委員会からの一括申請の2つがあった。さらに、今年から学校図書館からの申請を受けることにした。これは児童を特定できなくても、そうした児童がいれば申請できるというもの。学校図書館で機器に使用教科書を一括ダウンロードして管理、児童に貸し出す形になる。

デイジー教科書に頼ることで、本来の学習の機会を失うことはないか。

歩行が不自由な人は車いすがあるように、読むのが不自由な人はデイジーが必要で、我々の教え方で学べない子には、その子にあう学び方で教えよう。という考え方が大切。進級の過程で積み残さないでいけることが大事と考える。また、タブレットを渡すと先生を頼らず自分で使いだすので、先生を助けるツールにもなる。

<教育委員会の方から>

タブレットの機種を検討する場合、iPad、Windows どちらがいいのか。

一長一短。セキュリティや対応アプリで iPadという選択もあるが、拡張性としてはWindows。また、機種選定には別の要因もある。

周りの児童の理解が得られるか、本人の気後れといったことはないのか。

必要であって、持っているのが当たり前と学校や担任の先生が言い切ること。校長先生が許可証を作っているところもある。

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「デイジー教科書事例報告会」に参加

3月23日(金)、戸山サンライズ(東京都新宿区)にて「デイジー教科書事例報告会」が開催されました。
http://kokucheese.com/event/index/507591/

この会合は、(公財)日本障害者リハビリテーション協会(以下、リハ協)主催で、小中学校でのマルチメディアデイジー教科書の利用事例を紹介するというもの。参加者は140人(内訳は、教育関係、保護者、製作ボランティアがそれぞれ 1/3)。

リハ協からは、デイジー教科書(昨年製作285冊)の利用者数は今年度7551人に達したが、読み書き困難者は24万人(全体の2.4% ※文科省)といわれ、まだまだ周知が必要と報告されました。ついで、大阪市教委として市の教科書利用施策と対応事例の紹介、さらに長野市と上田市の教諭の方から事例紹介がありました。

個別の事例では、テストの結果が格段に伸びる、慣れてくるとデイジー教科書なしで読めるようになるなど、読みの困難な子供たちに有効な手段であるという実証例が多くあがっていました。

質疑応答では、教育委員会、教師、保護者の立場からの質問が時間いっぱいまで相次ぎ、参加者の皆さんの関心の高さがうかがえました。



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