【基調講演・パネルディスカッション】

【基調講演】 2月28日(月)10:40〜12:00
「IT社会の夢と可能性〜シニアライフを豊かにするテクノロジー」
古川 享氏    (マイクロソフト株式会社執行役 最高技術責任者 兼 
           マイクロソフトコーポレーション コーポレートバイスプレジデント)

 今やITは人々の暮らしを支えるインフラとして定着し、社会の重要な要素となってきている。日進月歩の進歩を遂げるITの今後の動向は、人々の生活に大きな影響を与えることになる。
 ITを共通のツールとして地域で活躍しているシニアネットの方々にとって、これまで行ってきたシニアネットの活動やシニアライフにそのことがどう影響するのか、大きな関心事である。
 講師はマイクロソフト社の最高技術責任者としてITの今後を担う立場にあり、そうした深い見識と高い専門性から、少子高齢社会にあってITの進歩が社会、とりわけシニアとどう関わることになるのか、シニアの生活にどのような夢をもたらすことになるのか、今後の技術動向を交え具体的なモデルを提示して頂きながら、近未来について語って頂く。

【基調講演】 2月28日(月)13:00〜14:15
「今なぜ地域にシニアネットか〜シニアネットの地域での役割」
岡部 一明氏   (東邦学園大学経営学部地域ビジネス学科助教授)

 少子高齢社会にあって、シニアの社会的役割が益々重要になってきている。こうした状況の中でシニアネットは、シニアの持つ豊富な経験や優れた見識を生かして福祉やまちづくりなどさまざまな活動を通して、地域に活力を与える重要な存在となってきた。
 これからシニアが人口比でメジャーになっていく中、世の中も変わって行かざるを得ない。まさにシニアの、とりわけかかるシニアネットのパワーが地域を、そして社会を変えていく大きな力となることは確かであろう。
 講師は、実際に自らNPO活動を経験されるなど実証的な研究を通して国内外の市民活動に深い造詣を有している。市民活動こそ地域に活力をもたらすものであり、シニアネットはその中核に位置すべきであるとする。豊富な研究を通して、少子高齢社会において、シニアネットの地域での活動がいかに重要であるか、今後の進むべき道筋について具体的な提言をして頂く。

【パネルディスカッション】 2月28日(月)14:15〜16:45
「楽しむ中から始まる社会貢献」
コーディネーター:岡部 一明氏
パネリスト:越智 秀明氏(愛媛県企画情報部管理局情報政策課 係長)
       酒井 恵利子氏(株式会社シニアコミュニケーション
                  コミュニケーション事業部 マネージャ―)    
       庄子 平弥氏(仙台シニアネットクラブ 前事務局長)
       船橋 利幸氏(NPO法人新現役ネット 事務局長)
       吉田 敦也氏(NPO法人いきいきネットとくしま 理事長)                <50音順>

 少子高齢社会の今こそシニアの出番であり、シニアが中心になって、地域社会を盛り立てていくことが求められている。そして、多くのシニアが結集しているシニアネットこそ、その牽引力となることが肝要である。
 シニアネットの活動は、自己実現の場や仲間作りなどシニアの生きがいづくりからはじまり、これが社会貢献につながっている。その基本は“自らのシニアライフを楽しみ、豊にする”ことにある。ここにシニアネットの真髄があるとみる。
 そして、多くのシニアが全国津々浦々にシニアネットを創出し、地域の活力源となることが肝要である。
 そこで、先進的な活動を展開しているシニアネット、そのシニアネットの活動を支援する自治体及びシニアの知見を活用している企業にも加わって頂き、シニアネットのあり方や、三位一体での地域貢献のあり方について議論を深め、今後の活動の方向を探る。