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「いちえ会 ラウンドセッション 2008」報告
シニアのためのITリーダー認定制度として、(財)ニューメディア開発協会が定めた「シニア情報生活アドバイザー(*)」という資格があります。私たち「いちえ会」は、2001年から始まったこの制度には策定段階から関わったことから、アドバイザー養成講座を積極的に開催、現在、資格取得者は160人を超えています。(*資格認定は(財)ニューメディア開発協会が行うが、アドバイザー養成講座の実施とアドバイザーになった方の活動は、各シニア団体に任されています)
2003年12月に開催した第1回ラウンドセッション。
参加者は40名。
「いちえ会」のアドバイザーが100名近くなった2003年頃、各地域での皆さんの活躍がいろいろ報告されるようになってきました。その中には、他のアドバイザーの参考になるような事例もいくつもありました。そこで、アドバイザーの方々に成果発表をしていただき、意見交換と交流の場を設けようとスタートさせたのが、「ラウンドセッション」というイベントなのです。
ラウンドセッションは、これまで3回開催してきましたが、回を重ねるごとに参加者も増え、ユニークな活動がたくさん紹介されるようになってきました。そして今年5月、第4回のラウンドセッションを、都内渋谷区代々木で開催いたしました。今年の特徴は、アドバイザー以外の方にもご参加いただけるようにしたこと。「まだ、入門講座を受講中で、人に教えるまではとても…」という方にも楽しんでいただけるような内容にしてみました。今回は、その様子をレポートしたいと思います。
5月の晴れた日、「いちえ会 ラウンドセッション2008」は開催されました。今回の会場は渋谷区代々木にある、オリンピック記念青少年総合センター。参加者は100名近くになりました。あらかじめ、何人かの方に、受付や準備のお手伝いをお願いしたのですが、皆さん、早朝から精力的に受け持ちをこなしてくださいました。
ラウンドセッションの口火を切って行われたのは、マイクロソフトの楠原さんによる「ムービーメーカー」のセミナー。説明の後、グループに分かれ、実際に操作です。デジカメ写真でお互いを撮り、ムービーにつなげられるとあって皆さん大はしゃぎとなり、あっというまに時間は過ぎていきました。
ムービーメーカーのセミナーの様子。グループに分かれて熱心に作成。
今回、セミナーと別にもうひとつ目玉として用意したのが、展示コーナー。パネルを用意し、オートシェイプが得意な方々の作品や、パノラマ写真の優秀作品を展示したのですが、これがまた、みなさんに好評でした。
オートシェイプやパノラマ写真は、皆さん熱心に鑑賞されました。
昼食後は、いよいよ本格的にラウンドセッションの開始です。今回は基調講演として、マイクロソフト株式会社 業務執行役員 佐野勝大様に「The Future of IT」と題して、未来のデジタル社会がどうなっていくのかをわかりやすくご紹介くださいました。その未来像は驚きの連続で、ふだんからパソコンを使い慣れている参加者の皆さんは、デジタルライフを楽しむ最前線にいるのだということを改めて自覚したのでした。
基調講演の様子
次に行われたのは、ラウンドセッション恒例の事例発表。今年は、3つのグループにお願いし、ダイヤネットの助川泉さん、あびこ・シニア・ライフ・ネットの佐々木敏夫さん、いちえ会大泉ぱそこんくらぶ講師グループの小原洋一さんに発表していただきました。
事例発表の様子
ダイヤネット 助川さん
助川さんのダイヤネットは、パソコンサロンでのボランティア活動や定例の歴史探訪会など組織だった活動が目を引きました。
あびこ・シニア・ライフ・ネット 佐々木敏夫さん
あびこ・シニア・ライフ・ネットは、パソコン指導から便利屋まで、何でも行う地元密着の活動が印象的でした。
いちえ会大泉ぱそこんくらぶ 小原洋一さん
大泉ぱそこんくらぶでの、ケアハウスの生徒さんの学習状況を講師全員が共有するしくみには、皆さんが感心されていました。
事例発表が終わると、ラウンドセッションもいよいよ終盤。2つのセミナー、「ペンタブレットでらくらくPCライフ」と「オートシェイプを使って手作りミニ手帳を持ち帰ろう!」の開催です。どちらを受けようか、迷われる方もいらっしゃいましたが、ほどよく2つのグループに分かれました。
ペンタブレットは、マイクロソフトの大島友子さん、手作りミニ手帳は、わが、いちえ会の Daiさんこと小口静江さんが務めてくださいましたが、どちらのセミナーも皆さん興味津々、熱心に受講しておられました。
ペンタブレット
手作りミニ手帳
セミナーの後は、抽選会。協賛企業各社からご提供いただいた景品が、名札の裏の番号で当たる、とあって、これまた盛り上がり、立派なプレゼントには、羨望のため息が・・・・。十分盛り上がったところで、抽選会は終了、会場をかえて懇親会へと突入しました。
いちえ会の代表 大林さんの挨拶
ここでは、わいわいがやがや、賑やかにひとときを過ごしました。
おわってみれば、あっという間の一日だったわけですが、懇親会を終えると皆さん笑顔で、また次回の再会を約して駅へと向かわれました。
今年はじめて、オープンな形で開催しましたが、いちえ会はこれからも、多くの皆さんにご参加いただけるような取り組みを心がけていきたいと考えています。