開催趣旨

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 この9月の敬老の日に、我が国は65歳以上の高齢者人口が約2898万人、人口比率で22.7%になったと報じられました。今年もまた一段と高齢化が進み、実に4.4人に1人が65歳以上と言うことになります。日本の総人口は減少を続けている中、団塊の世代の高齢者の仲間入りが間近に控えているなど高齢化は今後ますます進み、少子化と相俟って2055年には65歳以上の高齢者が41%を占めるであろうと予測されております。ほぼ二人に一人が高齢者という時代がやってくるということになります。
 高齢者が数の上でメジャーとなっている時代、かつて団塊の世代がそうであったように、高齢者のパワーが社会を変えていく、と言っても過言ではありません。これからは高齢者が社会の主役として、様々なシーンで社会を牽引していくことが求められていると言えます。
 世の中が急激に、かつ大きく変わろうとしている今こそ、高齢者の方々も、ご自身の意識や生活様式等自らの生き方を見つめ、自ら変革していくことが重要であり、高齢者の新しい文化・潮流を形成し、広く社会に発信していくことが肝要かと思います。
 そうした中、自己実現の場を求め得意のITを駆使して社会のお役に立ちたいとする高齢者同士が集い、高齢者へのIT講習はじめ様々な社会参加活動を活発に展開している「シニアネット」が全国各地にあって各々独自の活動を展開しております。まさに高齢社会、高度情報社会の申し子として、今や“高齢者の生きがい”“高齢者の居場所“(当協会アンケート結果より)となって、高齢者の新しい生き方や新しい文化を実現する手段となっております。
 このように、シニアネットは、高齢者に“地域デビュー”を促し、多くの仲間を得て、共に楽しく、活き活きとした豊かなシニアライフやこれまで培ってきた知識・技術・経験等をもとに再び社会に参加出来る機会をもたらしております。そして自治体等との協働(コラボレーション)を促進し、地域の情報化促進や街づくり、地域振興等に欠かすことの出来ない強力なパートナーでもあります。シニアネットは高齢者にとって、社会にとってなくてはならない、極めて意義深い重要なものとなっております。
 当協会は、旧通商産業省(現経済産業省)が提唱された「メロウ・ソサエティ構想」の実現を目指すために様々な事業を展開して参りましたが、構想実現にこうしたシニアネットの活動は欠くべからざる重要なものと認識し、シニアネットを強力なパートナーと位置づけ連携を強化して参りました。
 それにはシニアネットが全国津々浦々にあって、高齢者が地元で生き生きと活躍している、そうした姿を創出していくことが急務と考えております。
 そこで、当協会は、経済産業省や財団法人JKAのご指導、ご支援を得てシニアネットの普及・拡充を図ることとし、「シニアネットフォーラム21」を毎年全国で開催しております。
 この度は平成21年度第二弾として「シニアネットフォーラム21in東京 2010」を東京・千代田区で開催し、シニアネットの一層の普及・発展を図ることと致しました。
 シニアネットが高齢者の生きがいとして、より一層広くそして深く浸透していくことを祈念し、既にシニアネットに加わって活動されている方々は勿論、「シニアネットに参加したい…」「シニアネットを創りたい…」「地域デビューをしてみたい…」「何か地域のために活動してみたい…」等々これからの活動をお考えの高齢者や団塊の世代等その予備軍の方、そして「高齢者と協働して施策や事業に取り組みたいが…」とお考えの自治体や企業の関係者等幅広い分野の方々に気軽に参加頂き、熱い議論と深い交流を展開して頂ければと切望致しております。
 このフォーラムが、高齢者の充実したシニアライフや豊かな高齢社会の構築に貢献できれば、これに勝る喜びはありません。
 多くの方々のご参加を心よりお待ち致しております。

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