前回、入れ物のことを「フォルダー」という、とお話ししました。その入れ物の中に入れるもの、つまり画像とか文書とかといったひとつひとつの中身のことを「ファイル」といいます。
この「フォルダー」と「ファイル」という言い方、パソコンを使ったことのない人にはなじみがないばかりか、事務用品としてはどちらも「入れ物」として呼ばれることが多いので、このあたりが、パソコンがわからなくなる方にとっては、混乱の始まりになるようです。
おまけに「フォルダー」を意味する目印の絵(アイコン)が、事務用品の「ファイル」に見えてしまうというご丁寧な誤解の元までもが存在しているようなのです。
ここはひとつ、
フォルダー=入れ物、
ファイル=中身
ということは、はっきり覚えておいてください。
さて、その中身たる「ファイル」ですが
→自分がパソコンのソフトを使って作成したり・・・
→インターネットからダウンロードと呼ぶ方法で取り込んだり・・・
→デジタルカメラからケーブルでパソコンに転送してきたり・・・
と、様々な方法で自分のものにして、パソコンに保管することになるわけです。
その保管ですが、今のパソコンでは、ひとつのフォルダーには、いくらでもファイルを入れられるようになっています(といっても、パソコンの容量が許す限りですが)。パパの料理レシピの入れ物に入れておく分量が、100個を超えたからといって、分けなくてはいけない、ということはないのです。
(そうはいっても1000個以上入れるなどすると、パソコンの動きが遅くなるといったことが生じてくるようです。ほどほどにしておきましょう)
ところで、フォルダーには、ファイルがいくらでも入れられるというのはいいとしても、ふたつの大切な約束ごとがあります。
ひとつは、ファイルにはフォルダーと同様、名前がついているということです。
デジカメ写真は、1枚1枚にデジカメが勝手に名前を付けますが、それ以外のたいていのものは、自分で名前を付けないと、パソコンという整理箱に収まってくれません。人が生まれたら、名前をつけなくてはならないのと同じです。そこで、パソコンではソフトを使ってなにか作業を行い、最後にその作業の結果を保管するために「名前をつけて保存」という操作を行います。実は、ソフトで作業中の間は、そこに文書ができつつあっても、停電になれば消えてしまうような心もとない状態なのです。そこで最終結果を、どこの入れ物に入れるかを決め、そこに「名前をつけて保存」するのです。ですから「名前をつけて保存」という行為は、自分が作り出した「中身」を、命名することによって実際のものとして生み出し、保管するという大変重要な儀式なのです。
でも、パソコンという整理箱は融通がききません。
「料理レシピ」という入れ物がもし紙の封筒だったら2種類の「ロールキャベツの作り方」というカードを入れておくことができます。でも、ここがもうひとつの重要なことなのですが、フォルダーのときと同様、パソコンの中には、ひとつのフォルダーに同じ種類(Word文書とか、デジカメ画像とかという点で同じということです)のファイルは、同じ名前で入れることができないのです。つまり、同一フォルダーの中の同種のファイルは、すべて違う名前にする必要があるのです。「料理レシピ」のフォルダーに「ロールキャベツの作り方」のファイルを複数入れようと思ったら、名前に1とか2とかを加えて、ともかくもそれぞれが違う名前にしなくてはならないのです。
<つづく>