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マルチメディア教科書を読むには?

マルチメディア教科書とは、いつも学校で使っている教科書と内容は全くおなじです。
学校で使用している教科書と同じ文章、同じ画像が使用されますが、紙ではなく、パソコンやiPad、タブレットなどで再生できる、電子書籍の一種です。
デジタル教科書と同じ?と思われるかもしれませんが、ちょっと違います。
デイジー教科書には、あとでお話しするような特徴があります。

デイジー教科書を利用するには、申請が必要ですが、医師の診断書などは不要です。
個人でも申請できますが、学校や教育委員会が一括して申請してくれるところもあります。
申請方法については、こちらをご覧ください。

さて、今回は、パソコンを使ったマルチメディア教科書の再生の特徴をお話しします。
デイジーの特徴は、音声が付加されていて、文字を追いながら声も聞こえるところです。
そのほかに、一般的に次のようはさまざまな機能があります。

・読んでいる箇所の文字がハイライトして、今読んでいるところがよくわかる
・読み上げるスピードを速くしたり、遅くしたりできる。
・読み上げのスピードを変えずに、読む間隔をあけることができる。
・文字を大きくしたり、小さくしたりできる。
 それに伴って、画像も大きくなったり、小さくなったりする。
・背景の色と文字の組み合わせを、読みやすいものに変更できる。

来年度の教科書に標準で同梱される予定のChattyBookExpressというソフトの場合、次のようなことができます。

・まず、一番便利なのは、画像のなかの文字をハイライトして読み上げてくれる機能です。
 地図の中の都市名や、グラフの文字、表の読み上げなどが可能なばかりでなく、読んでもらいたい文字をクリックすると、そこから順に読み上げてくれます。
・文字の行間を広げたり、狭めたりできる。
・縦書き表示、横書き表示を切り替えることもできます。

また、単体のChattyBooksは、下記からあらかじめダウンロードしてインストールしておきます。
http://www.sciaccess.net/jp/ChattyBooks/index.html
こちらの再生ソフトでは、上記に加え、文字を、マーカーペンツールでマークすることができます。
まるで、紙の書籍にマークするような感覚で使用できますね。
また、ユーザーが文章や数式を書き込むことが出来たり、見出しや本文の編集も可能だそうです。

いちえ会は、来年度から順次、パソコンやiPadを使った、マルチメディア教科書の使用方法の講習会を開く予定にしています。
首都圏にお住いの皆さんに、気楽に来ていただけるように準備したいと思っています。
その際は、ぜひご連絡ください。
いちえ会へのご連絡はこちらから


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