いちえ会DAISY
DAISY(デイジー)図書とは、視覚や識字(文字の読み取り)に障がいのある方のために作られる規格化されたデジタル録音図書のことをいいます。一種の電子書籍と思っていただくといいでしょう。

*DAISYという名前は、Digital Accessible Information SYstem(アクセシブルな情報システム)の略で、スイスに本部のあるDAISYコンソーシアムが規格の開発、維持を行っています。

通常、印刷物として提供されている書籍などを、DAISY図書化することで、障がい者自身が、PCやタブレットなどで再生して使用できるようになります。
いちえ会は、1994年以来、シニアの方々がICTの便利さ、楽しさを体験でき、人と人とがつながることのできる道具として、パソコンとネットによるコミュニティづくりを行ってきました。
そして、多くの方がICTを楽しめるようになった今、次のステップとして、スキルを社会のために役立てたいと始めたのが、DAISYの取り組みでした。

多くの方々に利用していただく本格的なデイジー図書は、専用のソフトを使用して作成するのが一般的ですが、実は身近なMicrosoft Wordを利用して簡単に製作することができます。
身近な人へ、すばやく、簡単に製作できるWordを使った取り組みも、いちえ会では行っています。
ところで、ディスレクシアとよばれる識字障がいをもつ学齢期の子どもの比率は、2.5%とも4.5%ともいわれています。(国内ではディスレクシアのみの正確な統計はまだありません)
ディスレクシアは、最近ようやく認識されるようになりましたから、皆さんが子どもの頃、クラスに読み書きの苦手な友達がいたのだとしたら、その友達にはこの障がいがあったのかもしれません。
そうした障がいをもつ児童のために、日本では、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会(JSRPD)が、教科書をDAISY図書化したマルチメディアデイジー教科書の提供を行っています。

そこでいちえ会ではまず、マルチメディアデイジー教科書の取り組みを、協会にサポートしていただきながら、2012年に始めました。今では、協会の協力ボランティア団体のひとつとして教科書のDAISY化に取り組んでいます。
さらに2013年から始まったのが、社会福祉法人日本点字図書館との協力による一般書籍のDAISY化の取り組みです。 これは、同図書館が現在、国立国会図書館との協力で行っているプロジェクト「みんなでDAISY」の一環として行っているもので、専用のソフトを使い、メンバーが1冊ずつ担当してDAISY化を行っています。
現在、いちえ会では、20名ほどがこの取り組みに携わっていますが、さらに、この取り組みを発展させていきたいと考えています。 特に、身近にそうした障がいを持つ人がいたとしたら、そうした皆さんにWordによるDAISY化の使い方をご紹介したいと思います。

また、2016年4月に施行された障がい者差別解消法により、教育の現場ではマルチメディアデイジー教科書への要望がさらに高まっています。
                                            
いちえ会は、今後も教科書の取り組みを積極的に進めるとともに、一般書籍などにも取り組んでいきたいと考えています。

これまで、いちえ会で DAISY化を行った図書には以下のものがあります。


マルチメディアデイジー教科書制作
2015年 教育出版 小学3年~小学6年理科
教育出版 小学6年社会(上・下)
教育出版 中学地理
2014年 東京書籍 小学3年~小学6年理科
2013年 東京書籍 小学5年理科

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